骨盤ストレッチで歪みのない身体づくり
骨盤の歪みは、ある日突然訪れるわけではなく長年の生活習慣の中で少しずつゆがんでいくものです。
その歪みを解消するには、生活習慣を改めて行くことはもちろんですが、それだけではなく、できてしまった歪みを毎日コツコツと矯正していく事が非常に大切です。
骨盤の歪みが健康や美容、ダイエットにとって、非常に良くないと言うことは一般的に知られていることです。
そんな骨盤の歪みを少しでも改善したいと思うのであれば、骨盤の矯正ストレッチを日々の生活の中に取り入れてみることをオススメします。
骨盤ストレッチダイエットとは?
歪んでしまった骨盤をストレッチすることによって修正して本来あるべき位置に戻すことによって痩せやすい体質にしていくダイエット方法です。
肩こりや腰痛など上半身の痛み。
あるいはお腹や腰回りのプヨプヨ。
あるいはO脚やむくみといった下半身のお悩み。
これらのトラブルは、元を正せば原因の一つに共通して骨盤の歪みが原因にあると言われています。
逆に言うと、骨盤の歪みを直せば、全身のバランスが整い肩こりや腰痛、むくみや下半身の悩みも解消されて行き痩せやすい体質になるとも言われています。
そもそも骨盤の役割りとは?
骨盤は人間の体の中で最も大きい骨である大腿骨と体を支える背骨の間にあり、上半身と下半身をつなぐ非常に重要な役割を果たしています。
上半身と下半身のつなぎ目に当たる部分なので上半身と下半身の筋肉のつき方や姿勢を左右するだけではなく骨盤は生殖器や内臓を守る役目も果たします。
そのため、骨盤と骨格・骨盤と臓器のバランスの崩れは、全身の不調につながるとも言われています。
骨盤の状態は内臓の活動や状態、脂肪のつき方に大きく関わってくるのです。
これは、全身の美と健康の要となる部分という事が言えると思われます。
たとえば、二の腕に脂肪がつくのは背骨のゆがみと、そもそもそれを支えている骨盤のゆがみが大きな原因だったりします。
骨盤のゆがみはさらに、首や背中、腰の痛み、顔の左右費対称の原因にも影響を与えていると言われています。
歩行時の骨盤の役割
骨盤は、歩くときの足からの衝撃を吸収し、上半身の重さを支えています。
そして、骨盤は大腿骨の結合部に位置していて、両足と胴体をつなぐ股関節とも連動し歩行を支える大きな役割を担っています。
生殖器や内臓を守り、支える役割
先にも説明したように、骨盤の中には生殖器や内臓があります。
骨盤は生殖器や内臓を守り、下から支えています。
骨盤の歪みで内臓を支えることができなくなると、内臓は下腹部に下がってきてしまうこともあり、ぽっこりとお腹が出てしまう原因にも繋がります。
骨格の中心で上半身を支える役割
立っているとき、座っているとき、歩いているときなど、上半身を起こしているときは、常に上半身を支えなくてはいけません。
骨盤が正しい位置にないと、バランスが取れずに体重のかかり方が内側や外側になってしまいます。
そして、これがO脚やX脚になってしまう原因とも言われています。
座るときに身体を支える役割
座るときは坐骨を中心として支えます。
理想的な座る姿勢は、坐骨の2点で上半身を支えた姿勢です。
足を組んだり、横向きに座ったりすると坐骨の1点で体重を支えることになり、骨盤のゆがみの原因になると言われています。
赤ちゃんを守る役割
妊娠すると、赤ちゃんの入っている子宮は大きくなります。
子宮は骨盤の中にあるので、子宮が大きくなると骨盤も開いていきます。
出産まで赤ちゃんを守り、支えるという重要な役割があるのです。
骨盤の歪みについて
程度の差こそあれ、ほとんどの人は骨盤が歪んでいると言われています。
また、モデルさんは歪みが少ないと言われていますが、やはり良い姿勢を保っているからではないでしょうか。
そして、男女を比べてみると、やはり女性のほうが骨盤が歪みやすいようです。
筋肉が少ないからということも原因のようですが、出産のためにもともと骨盤がやわらかく動きやすいからとも言われています。
人間は生きている以上、食事・睡眠・運動を繰り返しその中で疲労を起こしていきます。
睡眠が十分にとれず、疲労を回復できていないまま日々を過ごしているという方も多くいます。
その様に疲労を積み重ねて行くと身体は内臓や筋肉を休ませようとする姿勢になっていきます。
それが猫背であったり、左右の捻れに繋がって行くのです。
また、デスクワーク・立ち仕事・力仕事など人によって仕事は違いますが、ほとんどの方が毎日同じ仕事の繰り返しを行っています。
その中で体の使い方が偏り、それが歪みにつながっていくとも言われているのです。
どちらか一歩に足を組む癖、立っていてどちらかに体重を預ける癖など何気なく生活の中でも癖があります。
それを毎日続けていれば、徐々に歪みとなって骨盤に影響を与えていくのです。
骨盤の歪みによる症状
骨盤の歪みが深刻なのは、外面的なスタイルが悪くなるといったトラブルだけでなく、身体の内面的なトラブルまで引き起こしてしまうと言う点にあります。
骨盤の歪みは、ホルモンバランスや自律神経の乱れ、内臓機能の低下によって、子宮や卵巣が圧迫されて婦人科系のトラブルの原因にもなってしまいます。
特に、婦人病の多くは冷えや血行の悪さから来ていることが多く、子宮筋腫や卵巣の機能不全といったトラブルを引き起こしやすくなります。
そして、機能不全を起こした子宮と卵巣は、生理痛や生理不順、不妊などの症状につながるのです。
また、骨盤が歪むと、骨盤が支えている背骨にも歪みが生じてきます。
そうすると、全身の筋肉のバランスが悪くなり、血液やリンパの流れが悪くなって、新陳代謝が低下し、老廃物がうまく排出されなくなるため、肩こりや頭痛、腰痛、むくみ、冷えといったトラブルも起きやすくなります。
特に骨盤は、背骨や頭蓋骨といった上半身と下半身をつないでいる身体の土台になる部分です。
そのため骨盤が開くと、背骨なども歪んでしまったり、内臓などにも影響が出やすくなってしまいます。
また、怖いのは、静脈瘤や脳出血、脳梗塞を起こす危険性も出てくると言うことです。
骨盤が歪んだことで、生命の危険にすら脅かされることもあるのです。
そうした意味でも、骨盤の歪みを矯正することは人間の身体にとって非常に重要なことといえます。
骨盤を歪み難くする為の習慣
まずは歪まないように、毎日の習慣に気をつけることが大事です。
たとえば、座る時に足を組まない、重心は真ん中にして立つなど何気ない動作が重要になってきます。
立ち方
背筋をスッと伸ばした正しい姿勢が、引き締まった美しい体をつくる基本です。
背筋を伸ばし、あごを引いてまっすぐ前方を見ます。
おしりをキュッと締め、おなかを引っ込める。
両足をきちんとそろえる。
操り人形が頭の上で糸を引っぱられているようなイメージを描くとスッと背筋が伸びると思います。
座り方
正しい姿勢で座れば、骨盤矯正に効果があるばかりでなく、気分もシャキッとしてきます。
背筋を伸ばして、イスに深く腰かけてください。
座る前に、意識しておしりをキュッと引き締める。
ひざから下をぴったりそろえる。
足の裏はしっかり床につける。
正座をするときは背筋を伸ばして、きちんとすわる。
おかしなすわり方をして癖になると、体によくない影響を与えるので注意しましょう。
寝方
睡眠は、健康を維持するために欠かせないたいせつな要素です。
十分な睡眠を得るために、正しい寝方を知っておくことが大切です。
頸椎に負担をかけないように、適度なかたさの低めの枕を選ぶと良いようです。
あおむけに寝る。
適度なかたさのある布団やベッドで寝る。
枕が高すぎるときには、首の下に直径が小指の長さ程度に丸めたタオルを入れ、しっかり固定する。
まちがった寝方を長時間つづけると、頸椎だけでなく、顔の骨格までもゆがませてしまうことになるので気をつけましょう。
骨盤を整える簡単ストレッチ
次に、コツコツとゆがんでしまった骨盤を整えて行くために、ゆがんで固くなってしまった骨盤を柔らかくするストレッチから紹介します。
固くなった骨盤をほぐすストレッチ
①仰向けの状態で、足の裏と裏を合わせて膝を開き、カエルのようなポーズをとります。
なるべく床から背中や足が浮かないよう意識します。
②仰向けの状態で、足を外側へ折り曲げてW字に折ります。
なるべく床から足が浮かないよう意識します。
太ももの前辺りに痛みが出るひとは、肘を使って少し上体を起こすと、楽にW字のポーズがとれます。
どちらも無理して筋を痛めないように、痛気持ち良いくらいの強さで行います。
リラックスし、呼吸は止めずに30秒程キープしましょう。
脚をひねるストレッチ
①まずは仰向けに寝ます。
②両膝を立てます。この時に脚の裏は床につけたまま行うのがベストです。
③両方の膝をつけたまま、まずは脚を右側にゆっくりと息を吐きながら倒します。この時に肩が床から離れないように意識をすることが大切です。
④息を吸いながらゆっくりと脚を立てた位置に戻します。
⑤これを次は左側にも同様に行います。
脚を横に倒すと最初は痛いかもしれません。
お尻やふくらはぎがのびているのを感じながら行うことが重要です。
10セットずつが基本ですが無理にならない程度にしてください。
半月のポーズ
このストレッチは立った状態のまま行います。
①両脚を揃えて姿勢を正します。
②両方の腕を伸ばして頭の上で合わせましょう。
③肘や膝を曲げないようにして上半身を右にゆっくりと曲げていきます。
この時に腰が動いてしまわないように注意することが大切です。
④これ以上曲がらないな・・・と思うところで止めましょう。
お尻上げポーズ
①まずは仰向けに寝ます。
②脚を肩幅に開きます。
③両方の手で支えながら腰とお尻を床から離していきます。
お尻→骨盤の順番で反動をつけずに行うのがポイントです。
骨盤がぐらつきやすいのでバランスを保てるようにすることも大切です。
④上げた状態で3秒ほどキープし、15秒程度休みます。
この運動を1日2~3回程度行うと良いようです。
タオル・枕を使ったストレッチ
骨盤枕は通販で手に入りますが、なるべくコストを抑えて骨盤を整えたいという人は、バスタオルを利用して自分で枕を手作りすることもできます。
①骨盤枕がおへその真裏(背中側)にくるように置いて、枕の上に仰向けに寝ます。
少しお尻が浮くくらいにピンと背筋を伸ばして座り、お尻ギリギリのところに枕を置くと丁度いいです。
②足は軽く開いて伸ばし、親指をくっつけてハの字にします。
腕は頭上に伸ばし、手の平を下に向けて小指同士をくっつけます。
③この体制でお腹に力を入れてへこませ、5分キープします。
背筋が伸びて、下がった内臓が持ち上がるので、猫背の人、姿勢の悪さによるぽっこりお腹の人に効果大です。
便秘の人は快便効果も期待できます.
楽そうに見えますが、歪みが大きい人や筋力が低下している人ほど辛いです。
骨盤が開いているから太る!締まっていれば痩せる!という訳ではありません。
重要なのは閉じたり締めたりをスムーズに行えるような柔軟な骨盤になることです。
弾力の無い骨盤では、いくら締まっていて痩せていても、開かなければいけない時に開いてくれないので、やはり血行が圧迫されて冷えなどの症状が出てしまいます。
骨盤の歪みによる症状が重いようならば、一度整体や整骨院で診てもらうことをおすすめします。
整骨院は場合によっては、保険が使えるのでお財布にも優しく通いやすいと思います。
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いかがでしょう?
調べれば調べるほど、骨盤のゆがみは身体にとってデメリットばかりであると言う事が分かります。
一度ゆがんでしまった骨盤は、直ぐに元通りになるものではありませんが毎日の生活の中でゆがみの原因となる行動を避け、ストレッチや運動を習慣にすることは、徐々にではありますが効果が実感できるようです。
継続は力なり!
ぜひ、試してみてください。
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